この記事では、投資初心者に向けてシミュレーションを通じて投資感覚を学べる情報を提供しています。今回は住友ベークライト(4203)に注目し、1年前に100株購入していた場合、配当金や株価変動でどのようなリターンを得られたのかを見ていきます。具体的なシミュレーションで投資感覚を磨いていきましょう。
目次
シミュレーションにおいて、以下の前提条件で計算を行っています。
- 銘柄:住友ベークライト(4203)
- 株式の取得日:2024年1月24日
- 株式の取得価格:3,776円
- 購入株数:100株
- 評価日:2025年1月24日
住友ベークライトは、プラスチックや合成樹脂、エレクトロニクス向け部材を手掛ける企業です。特に自動車部品や医療機器向けの製品で高い評価を受けており、国内外で安定した需要を持っています。また、成長市場である電子材料分野での積極的な展開が期待されます。一方で、原材料費の高騰や競争環境の激化といった課題も抱えています。
同社の強みとして、独自の技術力による高付加価値製品の開発が挙げられ、特に環境負荷を軽減する製品群が注目されています。
住友ベークライトの1年間の配当金は1株あたり75円でした。仮に100株を保有していた場合、以下の通り配当金によるリターンが算出されます。
- 株価確認日:2025年1月24日
- 1株当たりの配当金:75円
- 100株ベースの配当金:7,500円
- 配当利回り:1.99%
配当金は安定的な収入源として、投資家にとって重要なポイントの一つです。住友ベークライトの場合、配当金だけで年間で1.99%のリターンを得ることができました。
住友ベークライトの株価は、1年前(2024年1月24日)の3,776円から、2025年1月24日には3,772円とわずかに下落しました。その結果、以下の通り株価変動によるリターンが計算されます。
- 株式の取得価格:3,776円
- 1年後(2025年1月24日)の株価:3,772円
- 取得日からの株価変動額:-4円
- 100株ベースの株価変動額:-400円
- 株価変動によるリターン:0%
株価変動がほぼなかったため、価格上昇による利益は得られませんでした。
現在、住友ベークライトは株主優待を提供していません。
配当金によるリターン(1.99%)と株価変動額(0%)を合算すると、住友ベークライトの1年間のトータル・リターンは以下のようになります。
- 配当金と株価変動額の合計:7,100円
- トータルリターン:1.99%
トータルリターンは市場平均には届かないものの、安定した配当金の提供があり、リスクの少ない銘柄であると言えます。
住友ベークライトは、安定した配当金を得られる点で、保守的な投資家に向いている銘柄です。短期的なキャピタルゲイン(株価上昇益)を狙うには不向きですが、ポートフォリオの一部として安定感を重視する場合には適しています。ただし、株主優待がない点や、市場全体の急激な変動に影響を受ける可能性がある点には注意が必要です。
この銘柄を組み込むことで、配当利回りの底上げやリスク分散が期待できる一方、成長株とのバランスを考慮する必要があります。
バフェットの視点
バフェット氏は、一貫した配当金を支払い、安定した収益基盤を持つ企業を好む傾向があります。この観点から、住友ベークライトは配当の安定性が評価される可能性があります。ただし、配当利回りが際立って高いわけではなく、優れた成長性を示す企業と比較すると魅力が薄れる可能性もあります。
ピーター・リンチの視点
リンチ氏は、成長市場に位置する企業や業界全体の需要が拡大する銘柄に注目します。住友ベークライトの電子材料分野での成長戦略や技術力は、リンチ氏の評価軸において一定の魅力を持つと言えるでしょう。ただし、全体の売上成長率が限定的である場合は、大きな投資対象とはならないかもしれません。
住友ベークライト(4203)は株価の大幅な変動がないため、比較的低リスクの投資先として注目されます。ただし、株主優待がない点や株価が停滞するリスクも考慮しておく必要があります。
トータルリターンは1.99%と、安定的なリターンを得られる一方で、市場平均を超える成長性を求める投資家には物足りない可能性もあります。リスクとリターンのバランスを考慮した上で、投資判断を行うことをおすすめします。

- 2級ファイナンシャルプランナー技能士として、投資をもっと身近に感じられるように分かりやすさ第一で発信します。