株式投資を始めたばかりの方に向けて、今回は「積水ハウス(1928)」を取り上げ、その投資魅力を探っていきます。配当金、株価変動、株主優待、さらにトータル・リターンまでシミュレーションを通じて詳しく解説します。
果たして、積水ハウスはポートフォリオに加えるべき銘柄なのか? そして、著名投資家の観点からはどのように評価されるのか? 早速見ていきましょう。
目次
今回のシミュレーションでは、以下の条件を基に計算を行います。
- 購入日:2024年10月18日
- 評価日:2025年10月21日
- 購入株数:100株
- 1株あたり購入価格:3,826円
- 合計購入金額:382,600円
直近で積水ハウスの1株あたり配当金は135円でした。これに基づき、100株保有していた場合の配当金リターンを計算します。
- 1株あたりの配当金:135円
- 100株ベースの配当金:13,500円
- 配当利回り:3.53%
配当金は安定的な収入源であり、投資家にとって重要なポイントのひとつです。
積水ハウスの株価は、2024年10月18日時点の3,826円から2025年10月21日時点で3,332円まで下落しました。これにより、株価変動リターンは以下の通りとなります。
- 株価取得価格:3,826円
- 1年後の株価:3,332円
- 株価変動額:-494円(100株ベースで-49,400円)
- 株価変動リターン:-13%
株価変動は、投資において最も重要な要素のひとつです。投資家は、企業の業績や市場環境などを注視し、株価変動を正確に予測することが求められます。
積水ハウスでは,1000株以上の保有で新潟県魚沼産コシヒカリを受け取ることができます.
- 優待内容: 新潟県魚沼産コシヒカリ
- 優待発生株: 1000株
- 権利確定月: 1月 (確定日:月末)
配当金リターン(3.53%)、株価変動リターン(-13%)を合算すると、積水ハウスの1年間のトータル・リターンは以下の通りです。
- 配当金リターン:13,500円
- 株価変動リターン:-49,400円
- トータル・リターン:-9.47%
- バフェットの視点:積水ハウスは、住宅業界で確固たるブランド力と技術力を持ち、経済的な堀を築いています。長期にわたり安定した収益を上げていますが、建設業界全体の景気変動リスクには注意が必要です。経営陣の株主還元姿勢や長期的な成長戦略を見極め、株価が割安な水準にあるか慎重に判断することが重要です。
- ピーター・リンチの視点:積水ハウスは、一般消費者にも馴染みのある住宅メーカーであり、ビジネスモデルを理解しやすい点が魅力です。既存住宅のリフォーム事業や海外展開など、成長の余地も多く見られます。住宅展示場など現場を訪れ、顧客の反応や最新技術を観察することで、投資判断の精度を高めることができるでしょう。
積水ハウスは、安定した配当と株主優待を提供しており、長期保有に向いている銘柄と言えます。しかし、株価変動リスクや住宅市場の動向を考慮する必要があります。安定志向の投資家には魅力的ですが、高い成長性を求める投資家には検討が必要です。
積水ハウス (1928) は、住宅業界のリーディングカンパニーとして安定感がありますが、景気変動の影響を受けやすい側面も。配当と優待は魅力ですが、株価変動リスクも考慮し、長期的な視点で投資判断を行う必要があります。今後の成長戦略や市場動向次第で再評価の余地があるでしょう。

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