株式投資を始めたばかりの方に向けて、今回は「コマツ(6301)」を取り上げ、その投資魅力を探っていきます。配当金、株価変動、株主優待、さらにトータル・リターンまでシミュレーションを通じて詳しく解説します。
果たして、コマツはポートフォリオに加えるべき銘柄なのか? そして、著名投資家の観点からはどのように評価されるのか? 早速見ていきましょう。
目次
今回のシミュレーションでは、以下の条件を基に計算を行います。
- 購入日:2024年10月22日
- 評価日:2025年10月23日
- 購入株数:100株
- 1株あたり購入価格:3,944円
- 合計購入金額:394,400円
直近でコマツの1株あたり配当金は190円でした。これに基づき、100株保有していた場合の配当金リターンを計算します。
- 1株あたりの配当金:190円
- 100株ベースの配当金:19,000円
- 配当利回り:4.82%
配当金は安定的な収入源であり、投資家にとって重要なポイントのひとつです。
コマツの株価は、2024年10月22日時点の3,944円から2025年10月23日時点で5,520円まで上昇しました。これにより、株価変動リターンは以下の通りとなります。
- 株価取得価格:3,944円
- 1年後の株価:5,520円
- 株価変動額:1,576円(100株ベースで157,600円)
- 株価変動リターン:40%
株価変動は、投資において最も重要な要素のひとつです。投資家は、企業の業績や市場環境などを注視し、株価変動を正確に予測することが求められます。
コマツでは,300株以上の保有でオリジナルミニチュア(非売品)を受け取ることができます.
- 優待内容: オリジナルミニチュア(非売品)
- 優待発生株: 300株
- 権利確定月: 3月 (確定日:月末)
配当金リターン(4.82%)、株価変動リターン(40%)を合算すると、コマツの1年間のトータル・リターンは以下の通りです。
- 配当金リターン:19,000円
- 株価変動リターン:157,600円
- トータル・リターン:44.82%
- バフェットの視点:コマツは建設機械で高いグローバルシェアを持ち、強固なブランドと技術力が経済的な堀を築いています。景気変動に左右されるものの、安定した収益性とキャッシュフローを生み出す力があります。長期的な視点で、株価が割安な水準であれば投資対象として検討できます。
- ピーター・リンチの視点:建設機械というビジネスモデルは理解しやすく、世界的なインフラ需要の拡大という成長ストーリーも期待できます。コマツの製品は建設現場で実際に目にすることができ、成長の初期段階にある可能性があります。ただし、競合他社との比較や景気動向の注視が必要です。
コマツは、配当金と株価上昇によるリターンが見込めますが、建設機械セクターの景気変動リスクがあります。グローバルな事業展開と技術力は強みですが、業績は市場環境に左右されやすいです。安定的な配当収入を重視する投資家には向いている一方で、短期的な高成長を求める投資家には慎重な検討が必要です。
コマツ (6301) は建設機械のグローバル大手として、安定した収益性と配当が魅力ですが、景気変動の影響を受けやすい点が課題です。長期的な成長が見込めるものの、リスクも考慮し、ポートフォリオへの組み入れは慎重に検討する必要があります。

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