株式投資を始めたばかりの方に向けて、今回は江崎グリコ(2206)を取り上げ、その投資魅力を探っていきます。配当金、株価変動、株主優待、さらにトータル・リターンまでシミュレーションを通じて詳しく解説します。
果たして、江崎グリコはポートフォリオに加えるべき銘柄なのか? そして、著名投資家の観点からはどのように評価されるのか? 早速見ていきましょう。
目次
今回のシミュレーションでは、以下の条件を基に計算を行います。
- 購入日:2024年11月18日
- 評価日:2025年11月19日
- 購入株数:100株
- 1株あたり購入価格:4,210円
- 合計購入金額:421,000円
直近で江崎グリコの1株あたり配当金は90円でした。これに基づき、100株保有していた場合の配当金リターンを計算します。
- 1株あたりの配当金:90円
- 100株ベースの配当金:9,000円
- 配当利回り:2.14%
配当金は安定的な収入源であり、投資家にとって重要なポイントのひとつです。
江崎グリコの株価は、2024年11月18日時点の4,210円から2025年11月19日時点で5,313円まで上昇しました。これにより、株価変動リターンは以下の通りとなります。
- 株価取得価格:4,210円
- 1年後の株価:5,313円
- 株価変動額:1,103円(100株ベースで110,300円)
- 株価変動リターン:26%
株価変動は、投資において最も重要な要素のひとつです。投資家は、企業の業績や市場環境などを注視し、株価変動を正確に予測することが求められます。
江崎グリコでは100株以上の保有で自社グループ製品詰合せを受け取ることができます。
- 優待内容: 自社グループ製品詰合せ
- 優待発生株: 100株
- 権利確定月: 6月 (確定日:月末)
配当金リターン(2.14%)、株価変動リターン(26%)を合算すると、江崎グリコの1年間のトータル・リターンは以下の通りです。
- 配当金リターン:9,000円
- 株価変動リターン:110,300円
- トータル・リターン:28.14%
- バフェットの視点:江崎グリコは「ポッキー」や「プリッツ」などの強力なブランドを持ち、長年にわたり安定した収益を上げています。菓子業界は競争が激しいですが、グリコは独自の技術とマーケティング戦略で一定の経済的な堀を築いています。ただし、原材料価格の変動や消費者の嗜好の変化には注意が必要です。
- ピーター・リンチの視点:江崎グリコは、誰もが知っているお菓子メーカーであり、ビジネスモデルを理解しやすいのが魅力です。新製品の開発や海外展開など、成長の可能性も秘めています。スーパーやコンビニでグリコ製品の売れ行きを観察し、消費者の支持を実感できるかどうかがポイントです。
江崎グリコは安定した配当と株主優待を提供しており、長期保有に向いている銘柄と言えます。しかし今の株価にはやや割高感があり、今後の成長性には不確実な要素もあります。安定志向の投資家には魅力的ですが、高成長を求める投資家には物足りないかもしれません。ポートフォリオに組み込む際は、分散投資の観点から慎重に検討することが重要です。
江崎グリコ (2206) は、長年のブランド力と安定した収益が魅力ですが、現在の株価にやや割高感がある点は気がかりです。安定志向の投資家には向いていますが、高成長を求める投資家には慎重な検討が必要です。
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