KABUSCOREでは投資初心者の方に向けに、シミュレーション形式で分かりやすく株式投資情報をお届けしています。
今回は、江崎グリコ(2206)に注目し、1年前に100株購入していた場合の配当金や株価変動を分析します。シミュレーションを通じて、投資感覚を養いましょう。
目次
今回のシミュレーションでは、以下の条件を設定しています。
- 株式の購入日:2023年11月17日
- 株式の1株あたり購入価格:4,136円
- 購入株数:100株
- 合計購入金額:413,600円
これらを基に、1年間のリターンを計算します。
江崎グリコの配当金は、1株あたり80円でした。これを100株保有していた場合、総配当金は8,000円となり、配当利回りは1.93%と計算されます。食品業界の安定した収益基盤が、このような安定配当を支える要因となっています。
- 株価確認日:2024年11月19日
- 1株あたりの配当金:80円
- 100株ベースの配当金:8,000円
- 配当金リターン:1.93%
配当金は投資の重要な収益源であり、特に長期保有を目的とする投資家にとって重要な要素のひとつです。
江崎グリコの株価は、1年間で4,136円から4,290円へと154円上昇しました。これにより、株価変動によるリターンは4%となりました。食品業界は景気に左右されにくい防御的セクターであり、安定した株価推移が見られる点が魅力です。
- 株式の取得日:2023年11月17日
- 株式の取得価格:4,136円
- 1年後(2024年11月19日)の株価:4,290円
- 取得日からの株価変動額:154円
- 100株ベースの株価変動額:15,400円
- 株価変動によるリターン:4%
江崎グリコはブランド力が強く、安定した需要が見込めるため、長期的な資産形成に適した銘柄といえるでしょう。
江崎グリコは、100株以上の保有者を対象に、自社グループ製品詰合せを提供しています。優待利回りは0.23%と小さいですが、食品メーカーらしい特色ある優待内容が魅力です。
- 優待内容:自社グループ製品詰合せ
- 優待発生株数:100株
- 優待権利確定月:6月(権利確定日:月末)
- 優待利回り:0.23%
優待は金銭的価値以上に楽しみや満足感を提供してくれるため、投資家の人気を集めています。
以上の情報を合算すると、江崎グリコの1年間のトータル・リターンは6.16%となります。食品業界の安定感と企業ブランド力を背景に、堅実なリターンを得られた結果となりました。
- 配当金と株価変動額の合計:23,400円
- 優待を加えたトータルリターン:6.16%
食品業界の中でもブランド価値の高い江崎グリコは、リスクを抑えた運用を目指す投資家にとって魅力的な選択肢といえるでしょう。
江崎グリコ(2206)は、食品業界を代表する企業として、安定した収益基盤を持ち、堅実な配当と株価の成長が期待できる銘柄です。加えて、株主優待を通じて投資家に実用的な価値を提供しています。
一方で、配当利回りがやや控えめなため、高配当を求める投資家にはやや物足りないかもしれません。
食品業界は景気に左右されにくい防御的な性質を持つため、リスクを抑えた資産形成を目指す投資家にとって適した選択肢といえるでしょう。ただし、投資を行う際には、企業の業績や市場環境をしっかり確認し、慎重に判断することをおすすめします。
- 2級ファイナンシャルプランナー技能士として、投資をもっと身近に感じられるように分かりやすさ第一で発信します。