株式投資を始めたばかりの方に向けて、今回は「エバラ食品工業(2819)」を取り上げ、その投資魅力を探っていきます。配当金、株価変動、株主優待、さらにトータル・リターンまでシミュレーションを通じて詳しく解説します。
果たして、エバラ食品工業はポートフォリオに加えるべき銘柄なのか? そして、著名投資家の観点からはどのように評価されるのか? 早速見ていきましょう。
目次
今回のシミュレーションでは、以下の条件を基に計算を行います。
- 購入日:2024年11月1日
- 評価日:2025年11月5日
- 購入株数:100株
- 1株あたり購入価格:2,899円
- 合計購入金額:289,900円
直近でエバラ食品工業の1株あたり配当金は45円でした。これに基づき、100株保有していた場合の配当金リターンを計算します。
- 1株あたりの配当金:45円
- 100株ベースの配当金:4,500円
- 配当利回り:1.55%
配当金は安定的な収入源であり、投資家にとって重要なポイントのひとつです。
エバラ食品工業の株価は、2024年11月1日時点の2,899円から2025年11月5日時点で2,460円まで下落しました。これにより、株価変動リターンは以下の通りとなります。
- 株価取得価格:2,899円
- 1年後の株価:2,460円
- 株価変動額:-439円(100株ベースで-43,900円)
- 株価変動リターン:-15%
株価変動は、投資において最も重要な要素のひとつです。投資家は、企業の業績や市場環境などを注視し、株価変動を正確に予測することが求められます。
エバラ食品工業では,100株以上の保有で自社製品詰合せを受け取ることができます.
- 優待内容: 自社製品詰合せ
- 優待利回り: 0.4%
- 優待発生株: 100株
- 権利確定月: 3月 (確定日:月末)
配当金リターン(1.55%)、株価変動リターン(-15%)を合算すると、エバラ食品工業の1年間のトータル・リターンは以下の通りです。
- 配当金リターン:4,500円
- 株価変動リターン:-43,900円
- トータル・リターン:-13.45%
- バフェットの視点:エバラ食品工業は、長年にわたり「黄金の味」などの定番商品を展開し、安定した収益基盤を築いています。家庭用調味料市場におけるブランド力は経済的な堀となり得ますが、原材料価格の高騰や競合激化には注意が必要です。経営陣の長期的な視点と株主還元姿勢を確認し、割安な水準で購入することが重要です。
- ピーター・リンチの視点:エバラ食品工業は、一般消費者にも馴染み深い商品が多く、ビジネスモデルを理解しやすい点が魅力です。海外展開や新たな販路開拓による成長余地も期待できます。スーパーなどで自社製品の販売状況を観察し、消費者の反応を直接確認することで、投資判断の精度を高めることができます。
エバラ食品工業は、安定した配当と株主優待を提供しており、食品セクターへの分散投資として検討できます。一方で、株価変動リスクや成長性の鈍化といった課題も存在します。
エバラ食品工業 (2819) は、安定した収益基盤と株主還元が魅力ですが、成長性に課題が残ります。株価変動リスクを考慮し、ポートフォリオのバランスを見ながら慎重に検討することが重要です。
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