この記事ではアスクル(2678)に注目して投資シミュレーションを見てみましょう。アスクルは、法人向けのオフィス用品通販サービスを展開しており、「翌日配達」というスピード配送が特徴です。また、個人向けECサイト「LOHACO」も運営しており、ネット通販市場の拡大が追い風となっています。そんなアスクルを1年前に100株購入していた場合、どのようなリターンが得られたのか見ていきましょう。
目次
- 銘柄名:アスクル(2678)
- 購入株数:100株
- 購入日:2024年1月16日
- 1株当たりの購入価格:2,052円
- 合計購入金額:205,200円
- 評価日:2025年1月16日
アスクルの1株当たりの年間配当金は36円でした。この場合の配当金リターンは以下の通りです。
- 1株当たりの配当金:36円
- 100株ベースの総配当金:3,600円
- 配当金リターン:1.75%
次に、株価変動の影響を見ていきます。
- 株価の取得価格:2,052円
- 評価日株価:1,633円
- 株価変動額:-419円
- 100株ベースの株価変動額:-41,900円
- 株価変動リターン:-20%
アスクルは株主優待として、割引クーポンを提供しています。
- 優待内容:割引クーポン
- 優待権利確定月:5月、11月
- 優待発生株数:100株
- 権利確定日:20日
- 配当金と株価変動額の合計:-38,300円
- トータルリターン:-18.25%
アスクル(2678)は、法人向け通販事業と個人向けECサイト「LOHACO」を展開し、成長するEC市場に根ざしています。配送速度と利便性の高さが競争力の源泉ですが、物流コストの増加や競合との価格競争がリスクとなる可能性もあります。安定配当と優待を重視する投資家にとっては魅力的ですが、業績の変動リスクを理解した上で判断することが大切です。
バフェット流の視点
ウォーレン・バフェットは「競争優位性」を重視します。アスクルの優位性は物流システムと配送サービスのスピードにありますが、競合他社の参入障壁が低い点は懸念材料です。独自技術やブランド力による「堀」がどの程度守られるかが鍵です。
ピーター・リンチ流の視点
ピーター・リンチは、自分がよく知るビジネスに投資することを提案しています。アスクルは日常のオフィスや家庭でのニーズを満たすビジネスモデルであり、わかりやすい点は投資家にとって魅力です。成長市場に位置する企業として、今後の業績拡大に期待することもできます。
アスクル(2678)は、成長を続けるEC市場でのビジネスモデルが評価されますが、物流コストや競争環境の影響を受けやすいリスクもあります。株主優待と配当が魅力的であるため、長期的に安定収益を得たい投資家にとって興味深い選択肢です。ポートフォリオに組み入れる際は、市場環境と競争優位性を慎重に分析しましょう。

- 2級ファイナンシャルプランナー技能士として、投資をもっと身近に感じられるように分かりやすさ第一で発信します。