株式投資を始めたばかりの方に向けて、今回は「NTT (9432)」を取り上げ、その投資魅力を探っていきます。配当金、株価変動、株主優待、さらにトータル・リターンまでシミュレーションを通じて詳しく解説します。
果たして、NTTはポートフォリオに加えるべき銘柄なのか? そして、著名投資家の観点からはどのように評価されるのか? 早速見ていきましょう。
目次
今回のシミュレーションでは、以下の条件を基に計算を行います。
- 購入日:2024年10月7日
- 評価日:2025年10月8日
- 購入株数:100株
- 1株あたり購入価格:150円
- 合計購入金額:15,000円
直近でNTTの1株あたり配当金は5.2円でした。これに基づき、100株保有していた場合の配当金リターンを計算します。
- 1株あたりの配当金:5.2円
- 100株ベースの配当金:520円
- 配当利回り:3.48%
配当金は安定的な収入源であり、投資家にとって重要なポイントのひとつです。
NTTの株価は、2024年10月7日時点の150円から2025年10月8日時点で154円まで上昇しました。これにより、株価変動リターンは以下の通りとなります。
- 株価取得価格:150円
- 1年後の株価:154円
- 株価変動額:4円(100株ベースで400円)
- 株価変動リターン:3%
株価変動は、投資において最も重要な要素のひとつです。投資家は、企業の業績や市場環境などを注視し、株価変動を正確に予測することが求められます。
NTTでは,100株以上の保有でdポイント付与を受け取ることができます.
- 優待内容: dポイント付与
- 優待発生株: 100株
- 権利確定月: 3月 (確定日:月末)
配当金リターン(3.48%)、株価変動リターン(3%)を合算すると、NTTの1年間のトータル・リターンは以下の通りです。
- 配当金リターン:520円
- 株価変動リターン:400円
- トータル・リターン:6.48%
- バフェットの視点:NTTは、日本の通信インフラを支える安定企業であり、高い参入障壁が強みです。しかし、国の政策や規制の影響を受けやすく、大きな成長は見込みにくい面も。配当利回りの高さに着目し、長期保有を前提とした投資が適しています。
- ピーター・リンチの視点:NTTは、生活に不可欠な通信サービスを提供しており、ビジネスモデルは理解しやすいです。しかし、新規事業の展開や海外進出など、目覚ましい成長が見えにくい点が課題。株価が割安であれば、ポートフォリオに加えても良いでしょう。
NTTは安定した配当と株主優待を提供しており、通信インフラという公共性の高い事業が強みです。しかし、成長性に課題があり、株価の大幅な上昇は期待できません。安定収入を重視する投資家には向いている一方、高いリターンを求める投資家には慎重な検討が必要です。
NTT(9432) は、安定性と公共性の高い通信インフラ企業ですが、成長性に課題が残ります。配当や優待は魅力的ですが、株価上昇は限定的でしょう。安定志向の投資家には適していますが、高リターンを求める場合は慎重な判断が必要です。

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