今回は医薬品メーカーとして、湿布などの医薬品で知られる久光製薬(4530)に注目し、1年前に100株購入していた場合の配当金や株価変動のリターンを見ていきましょう。株式投資の感覚をシミュレーションで体感し、知識を深めていきましょう。
目次
- 銘柄名:久光製薬(4530)
- 購入株数:100株
- 購入日:2024年1月11日
- 1株あたりの購入価格:4,562円
- 合計購入金額:456,200円
- 評価日:2025年1月10日
久光製薬の2024年度の配当金は1株あたり85円です。
100株保有していた場合、配当金は8,500円となり、配当利回りは1.86%です。
- 株価確認日:2025年1月10日
- 1株あたりの配当金:85円
- 100株ベースの配当金:8,500円
- 配当金リターン:1.86%
1年間の株価は 4,562円 から 4,656円 へ上昇しました。
株価変動による1株あたりの上昇額は 94円、100株分のリターンは 9,400円、
価格変動リターンは 2% となりました。
- 株式の取得日:2024年1月11日
- 株式の取得価格:4,562円
- 1年後の株価:4,656円
- 取得日からの株価変動額:94円
- 100株ベースの株価変動額:9,400円
- 株価変動リターン:2%
現在、久光製薬の株主優待制度はありません。
配当金と株価変動を合計すると、久光製薬の1年間のトータル・リターンは 3.86% です。
- 配当金:8,500円
- 株価変動額:9,400円
- 配当金と株価変動額合計:17,900円
- トータルリターン:3.86%
ウォーレン・バフェット の観点から見ると、久光製薬のような医薬品企業は「経済的な堀(競争優位性)」を持つ企業の1つです。ただし、バフェットは配当金よりも事業の再投資力を重視する傾向があります。そのため、成長余地が限られている点ではバフェット基準を完全には満たしません。
一方、ピーター・リンチ の「自分が理解できるビジネスに投資する」という哲学から見ると、医薬品は一般消費者でも馴染みやすい分野です。特に、久光製薬の湿布薬は多くの人に使用されており、製品の強みが明確です。この点では、リンチのアプローチに適しています。
久光製薬は、医薬品業界において強いブランド力を持つ企業です。湿布薬や外用薬などの分野で安定した収益をあげています。近年は海外展開や新製品開発にも積極的です。配当利回りは1.86%と高くはありませんが、医薬品セクターは防御的な特性があるため、安定性を求める投資家に向いています。
一方で、成長性が限定的な点には注意が必要です。ポートフォリオに組み入れる場合、他の成長株とのバランスを取ることを意識すると良いでしょう。
久光製薬(4530)は安定性を重視する投資家にとって興味深い銘柄です。株価の成長は緩やかですが、ブランド力や収益基盤の強さが魅力です。成長株と組み合わせてポートフォリオを構築することで、リスクとリターンのバランスを取る戦略が有効です。
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