KABUSCOREでは投資初心者の方にもわかりやすい株式投資の情報を提供しています。
今回注目するのは、鉄道業界の代表的な銘柄の一つであるJR西日本(9021)です。JR西日本(9021)を1年前に100株購入していた場合、配当金や株価変動でどのようなリターンとなったのか見ていきます。シミュレーションによって投資感覚を身に着けていきましょう。
目次
JR西日本(9021)は西日本エリアを中心に鉄道事業を展開し、観光地へのアクセスの利便性や都市間輸送の強みが特徴です。さらに、鉄道以外の分野でも不動産事業や商業施設運営など多角的な展開を行っており、長期的な安定収益が期待される企業です。
以下の条件でシミュレーションを行いました。
- 株式の取得日:2023年12月1日
- 株式の取得価格:2,916円
- 合計購入金額:291,600円
- 株価確認日:2024年12月2日
JR西日本の配当金は、1株当たり71円でした。
もし100株保有していた場合、総配当金は7,100円になります。
これにより、配当利回りとして2.43%のリターンを得ることができました。
配当金は、安定的な収入源として株式投資の重要なポイントの一つです。
- 1株当たりの配当金:71円
- 100株ベースの配当金:7,100円
- 配当金リターン:2.43%
JR西日本の1年間の株価は、2,916円から2,842円へと変動しました。
つまり、-74円の下落があり、-3%のリターンとなりました。
株価変動は、投資においてリスクとリターンを左右する重要な要素の一つです。特に鉄道事業は、観光需要や経済動向、天候リスクなどの影響を受けやすいため、こうした要因も考慮して投資判断を行う必要があります。
- 株式の取得日:2023年12月1日
- 株式の取得価格:2,916円
- 1年後(2024年12月2日)の株価:2,842円
- 取得日からの株価変動額:-74円
- 100株ベースの株価変動額:-7,400円
- 株価変動によるリターン:-3%
JR西日本は、配当金以外にも魅力的な株主優待を提供しています。
鉄道優待券や、グループ内で利用できる食事券が代表的で、長期保有による特典も用意されています。優待を活用することで、旅行や外食など日常生活でもメリットを享受できます。
- 優待内容:鉄道優待券、グループ食事券など
- 優待発生株数:100株
- 優待権利確定月:3月
以上の情報を合算すると、JR西日本の1年間のトータル・リターンは、-0.57%となります。
配当金による収益がある一方で、株価下落による損失が発生しました。
株主優待は長期保有を前提としているため、今回の計算には含めていませんが、優待の活用次第では実質的なリターンが向上する可能性もあります。
- 配当金と株価変動額合計:-300円
- トータルリターン:-0.57%
JR西日本(9021)は、鉄道業界の代表的な銘柄として、多くの投資家に注目されています。
特に観光地へのアクセス需要や鉄道以外の収益源(不動産・商業施設)による安定感が評価されています。ただし、コロナ禍の影響や経済状況による観光需要の減退など、リスク要因もあります。
配当金や株主優待を活用しつつ、長期的な視点で投資を行うことが重要です。また、短期的な株価変動に惑わされず、企業の成長性や業績に注目して判断しましょう。
- 2級ファイナンシャルプランナー技能士として、投資をもっと身近に感じられるように分かりやすさ第一で発信します。