今回は、地方銀行を中核とした金融持株会社で、地域密着型の金融サービスを提供しているコンコルディア・フィナンシャルグループ(7186)を対象に、1年間の株価・配当リターンをシミュレーションした結果をお届けします。企業の特性も交えつつ、投資判断に役立つ情報をお届けします。
目次
本シミュレーションでは、以下の条件に基づき計算を行っています:
- 株式取得日:2023年11月27日
- 株式取得価格:699円
- 100株分の総取得金額:69,900円
- 1年後の株価確認日:2024年11月26日
コンコルディア・フィナンシャルグループは地方銀行として安定した配当政策を維持しており、1株当たり23円の配当金を支払っています。
- 1株当たりの配当金:23円
- 100株ベースの配当金:2,300円
- 配当金リターン:3.29%
配当金は安定的な収益源として、特に長期保有を検討する投資家にとって魅力的です。
コンコルディア・フィナンシャルグループの株価は1年間で699円から891円へ上昇しました。金融業界全体が利上げ期待などの恩恵を受け、地方銀行株も堅調に推移しました。
- 1株当たりの株価変動:192円
- 100株ベースの株価変動額:19,200円
- 株価変動によるリターン:27%
コンコルディア・フィナンシャルグループは株主優待として、500株以上を1年以上継続して保持している株主へ、定期預金金利上乗せなどの銀行の金融サービスを提供しています。
今回のシミュレーションでは100株購入の想定のため、対象外となります。
- 優待内容:定期預金金利上乗せ、「はまPayタッチ決済」のタッチ決済残高付与
- 優待発生株数:500株
- 優待権利確定月:3月(権利確定日:月末)
配当金と株価上昇を合わせたトータル・リターンを計算すると、次のようになります。
- 合計リターン金額:21,500円
- トータルリターン:30.29%
コンコルディア・フィナンシャルグループ(7186)は、安定した配当金と堅実な株価成長が魅力の銘柄です。同社は地方銀行として地域経済を支える中、利上げの恩恵を受けやすいポジションにあります。
一方で、地方銀行特有の課題として、低金利環境下での収益確保や競争激化の中での成長戦略が挙げられます。特に短期的な市場変動に対するリスクには注意が必要です。
投資初心者にとっても、コンコルディア・フィナンシャルグループは安定した配当利回りと市場成長の恩恵を享受できる銘柄として検討する価値があります。ただし、投資判断の際には地域経済の動向や金融政策の影響を注視することが求められます。
- 2級ファイナンシャルプランナー技能士として、投資をもっと身近に感じられるように分かりやすさ第一で発信します。